家を売却して損しても使える税金の特例はある?

家を売って利益が出た時に使える税金の特例はあるようですが、逆に損した時に使える特例はあるのでしょうか?

A答え

譲渡損失の繰越控除を受けることができます

新居購入など、買い替えを前提とした不動産売却の場合は、「居住用財産の買換え等の場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」を利用することで、買い替えた際の赤字を、損益通算してもなお損失がでた場合、翌年以降3年間繰り越して控除ができます。


不動産売却の目的が買い替え以外の場合は、「特定居住財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除」を利用することで、売却金額よりローン残債のほうが高かった場合、その差額を限度として損益通算ができ、赤字があった場合は、翌年以降3年間繰り越して控除ができます。


売却利益が出ていない場合は、確定申告を行う必要はありませんが、特例や控除を受けるためにも、確定申告を行うことをおすすめします。


イクラ株式会社。同志社女子大学現代社会学部社会システム学科卒業。
三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス)に入社し、主に不動産売買契約から決済(エスクロー)に至るまでの書類作成やチェックに携わる。
はじめての売却で売主が抱える悩み事に対して、不動産業界に数少ない女性の目線から、解決方法をわかりやすく発信している。
主な資格は、宅地建物取引士など。

このQAをシェア

  • B!

関連するQA